【必見】社会福祉士が本気で稼げる副業について【結論:副業をすることで専門性の向上と言語化が身につきます】
こんにちは。社会福祉士のタカヒロです。
今回は「社会福祉士が本気で稼げる副業について」解説します。
まず副業について、不安や知りたいことを書き出しました。
・副業したい気持ちはあるけど何からしたらいいのかわからない ・社会福祉士にはどんな副業があるの? ・どのくらい稼げるの?
さらに、このようなツイートをしました。
社会福祉士の副業で最も知られているのは「成年後見制度」でしょうか。他にどんな副業があるか考えてみました。
・介護認定審査会などの外部委員
・大学や基礎研修の講師
・Webライターやブログ
・休日や時間外でのアルバイト結構ありますね。のちに深掘りしたいと思います😌
— タカヒロ@社会福祉士×ブログ (@ta_hi_ro_30) February 27, 2022
この記事では、社会福祉士が副業をする理由と種類について解説します。
記事の信頼性
上記の通り、僕の副業はWebライターです。月平均で3万円程度稼いでいます。
他に研修講師でも収入があるので、社会福祉士の副業について経験も含めながら説明できます。
もくじ
※この記事は15分程度で読むことができます。
社会福祉士が本気で稼げる副業について
社会福祉士が稼げる副業とは一体どのようなものがあるでしょうか。
さらに本当に稼げるのか疑問が湧いてくると思います。
結論から伝えると下記の通り。
- 結論①:社会福祉士の経験と専門性は社会の役に立つ
- 結論②:よって副業の種類は幅広い
- 結論③:収入を増やしたかったら副業がベスト
稼ぐことは必要ですが、社会福祉士が副業する意義を考える必要があります。稼ぐことに集中するあまり、専門職として視野が狭くなるのは本末転倒ですから。
下記より詳しく解説します。
社会福祉士の経験と専門性は社会の役に立つ
社会の中で生きづらさを感じ、実際に体験されている方は相当数いると思います。理由もさまざまで、人間関係・経済的困窮・仕事・人生、多種多様です。日本の構造がこのような悩みや不安を抱かせていると言っても過言ではありません。
社会福祉士はそれらの生きづらさを抱えている方に対して、課題の本質を一緒に共有したり、強みにも目を向けたり。困っている状態から、課題を克服できるよう支援します。決して、社会保障やサービスなどの斡旋や調整が社会福祉士の仕事ではないのです。
よって、社会福祉士としての経験や専門性は、多くの方へ役に立つものだと思っています。それらをどう提供できるか考えたとき、「副業」という形態は効果的です。
副業によって間接的に多くの方を支援できる場合があります。単に「お金稼ぎ」ではなく、大なり小なり社会を救う一助になると考えています。
副業の種類は幅広い
冒頭のツイートでもお伝えした通り、副業は種類が多いです。詳しい解説は後ほどしますが、耳にしたことがある「成年後見」だけではないです。
いや、探すというより「創り出す」というほうが適当かもしれません。まさにソーシャルアクション。副業だからこそソーシャルワークになるかもです。
収入を増やしたかったら副業がベスト
「福祉は儲からない」と言う人はいます。これは半分正解で、実際本業だけだと儲からないですね。理由は社会保障制度の枠組みで給与が支払われているから。よって、本業のみで満足できる給与をもらっている方は少ないのではないでしょうか。
僕もその一人です。僕たち社会福祉士も一人の生活者として、豊かな生活を送る権利はあります。副業をすることで生活の質を上げ、心身ともに余裕のある生活や仕事につなげられると思います。
とはいえ、社会福祉士の収入の低さには困ったものですね。
次は、社会福祉士の所得と副業の必要性について紐解いていきます。
なぜ社会福祉士は副業が必要なのか
社会福祉士の平均給与は、322万円と言われています。一方、国税庁が調査した平均給与は425万円です。いかに社会福祉士の給与が低いかが理解できると思います。
しかも給与幅は268〜672万円と比較的広い傾向です。勤務先や経験・求められるスキルによっても大きな差があるのがわかります。
よく言われていることですが、高齢者が増加することで社会保障費はますます増大します。その分を経済で補填できればいいですが、逆に生産年齢人口は減少していることで、経済発展は期待できません。よって支出ばかり増える構図になり、おおむね税金から出ている僕たちの給与は、増える見込みはないと考えます。
では、社会福祉士は低収入で身を粉にして働けということか?
違いますよね。
繰り返しですが、僕たち社会福祉士も生活者の一人です。豊かに生活する権利は当然あります。
よって、副業をすることで自分たちの収入を上げ、生活の質も同時にあげれたら良いと思います。
低収入によって退職を考える社会福祉士もいます。参考になる記事は下記をどうぞ。
ソーシャルワーカーが退職を考えるとき【結論:ソーシャルワーカーの経験はどこでも通用します】
ソーシャルワーカーが抱く退職の理由と退職後の進路について解説しています。この記事を読むことで、ソーシャルワーカーとしてのキャリアアップや今後の進路について行動できます。
社会福祉士が稼げる副業の種類5選
ここまで社会福祉士の給与が低いことがわかりました。そのことから、所得を上げたい場合、副業という選択肢が出てきます。
それでは、社会福祉士が副業をする場合、どんな内容があるのか、そして、その副業はどの程度稼げるのか紐解いてみます。
社会福祉士の副業は多種多様
社会福祉士の副業について5つ挙げました。
下記の通りです。
- 成年後見
- 外部委員
- Webライター
- 各種講師活動
- アルバイト
それぞれ解説していきます。
成年後見
成年後見は社会福祉士の副業の中で、最も認識されているのではないでしょうか。
しかし、成年後見を副業と見なすことに否定的な意見もあります。成年後見は片手間にできるほど甘くはないからですね。それに、意思決定支援の根幹を成す成年後見において、本業として支援している社会福祉士もいるので、否定的になる気持ちはわかります。
理解した上ですが、ここでは本業とは別に成年後見を受任する想定で、あえて副業の位置付けで解説するのでご容赦ください。
冒頭でも述べましたが、成年後見は決して簡単にできるものはないです。
やはり、クライエントの財産と身上を保護していくので、クライエントの人生を左右すると言っても過言ではありません。
その中で、どのような面で成年後見はハードルが高いのか、いくつか挙げてみました。
ハードル①:基礎研修修了が必須 ハードル②:本業で仕事中も対応が必要な場合がある ハードル③:ケースによっては収入が低い
基礎研修は最短3年間で修了できます。
成年後見受任までの流れは下記の通り。
- 最短3年間で基礎研修を修了
- 修了した次年度に成年後見受任者研修を受講
- 受講修了後に居住地での名簿登録研修を受講
これで、やっと成年後見を受任できます。
なかなか時間がかかりますね。
とはいえ、社会福祉士として成年後見は「業務独占」に近い業務です。専門性は大いに発揮できると思います。興味があればぜひ目指してみてください。
外部委員
これは社会福祉士会に所属することで得られる活動です。
- 介護認定審査会委員
- 各種審議会や委員会
上記の通り。
それぞれ見ていきます。
介護認定審査会委員
その名の通り、介護認定の審査を行う委員です。
月1回の会議で数十名の審査を行い、自治体によりますが、日額30,000円程度の報酬が見込めます。委員は医療・保健・福祉から構成され、社会福祉士会からも委員の選定を行います。多くは公募です。
選定条件としては、下記の通り。
条件①:社会福祉士会会員 条件②:会費やその他滞納なし 条件②:委員会やブロック活動の実績
これら条件を加味して、介護認定審査会の委員へ委嘱します。
公募がある場合はぜひ応募されてはどうでしょう。選定条件を満たすためにも、委員会などで精力的に活動されることをおすすめします。
各種審議会や委員会
介護認定審査会以外にも、報酬が見込まれる委員会などはあります。
僕が所属している社会福祉士会では、下記委員会が該当します。
・権利擁護委員会 ・地域福祉推進委員会 ・地域包括支援センター運営協議会
他にもまだあります。報酬は1回5,000〜15,000円と幅広い印章です。
報酬のみで委員に立候補するのは動機として不十分ですが、社会福祉士会に入会していると、さまざまな外部委員会の募集を目にします。
普段は知りえない情報や運営のノウハウだけではなく人脈構築にもつながるので、チャレンジする価値はありますよ。
Webライター
記事の冒頭でもお伝えした通り、社会福祉士の経験と専門性は社会の役に立つと考えています。加えて、自身のスキルアップにもつながります。
文章を書く仕事は、社会福祉士では必須です。特に記録を書かない社会福祉士は、専門職とは言えないといっても過言ではありません。
Webライターやブログはまさに書く仕事であり、社会福祉士としてのスキルを高めにはうってつけの副業だと思います。
とはいえ、どうやったらWebライターができるのか、下記に解説します。
Webライターの受注方法
僕は主にクラウドソーシングで仕事を受注しています。
人気のクラウドソーシングは下記の通り。
URLをリンクしていますので、興味があればご覧ください。
仕事内容はさまざま
上記は、ランサーズ上でアップされている仕事の一覧です。
金融や転職など、幅広いジャンルが掲載されています。もちろん福祉に関するライティングもあるので、調べてみてはいかがでしょうか。
報酬は単価と作業量を増やすこと
ライティングの報酬は、下記の通り。
「単価」×「作業量」=「報酬」
単価はまちまちで、1文字0.2円〜2円以上と幅広いです。
よって、単価が低い仕事を受けると、その分報酬は下がります。
されに、単価が低い割には作業量が膨大なものもあるので注意が必要です。
まずは安い単価を受け実績をつくり、徐々に単価を上げながら複数の顧客と契約を結ぶことで稼ぐことができます。
Webライターは完全成果型
Webライターは仕事の受け方次第で、月10万円以上を稼ぐことも夢じゃありません。
とはいえ、作業量を確保する必要があります。また、完全成果型なので、稼ぐためには常に書き続けないといけない。疲れる時だってあります。当然です。
シビアな世界ですが、文字を書くことのスキルは断然に向上します。学びながらお金がもらえるので、モチベーションも保ち続けられると思います。
各種講師活動
講師といっても多種多様です。
僕が思いつく講師活動は下記の通り。
- 社会福祉士基礎研修講師(またはファシリテーター)
- 大学などの非常勤講師
- 民間会社での研修講師
などなどです。それぞれ解説していきます。
社会福祉士の基礎研修講師
ほとんどの都道府県社会福祉士会で、基礎研修を実施しています。
これは、社会福祉士の「価値・知識・技術」を一体的に学び、教科書レベルではなく、実践知を高められるカリキュラムになっています。最短3年、最長6年の研修なので、みっちり基礎から学ぶことができます。
この研修には講師やファシリテーターが必要になります。基礎研修を実施している都道府県社会福祉士会では、「基礎研修委員会」や「生涯研修センター」などの委員会を設置しています。そこに所属することで、基礎研修の講師やファシリテーターを担うわけです。
報酬は下記の通りです。
講師:30分あたり1,000〜2,000円 ファシリテーター:1日3,000円程度
1ヶ月で平均1万円程度は稼ぐことができます。
講師やファシリを担うことで、自身の実践知を高められます。また、受講生とのパイプもできるので、思わぬところで本業の協力者となることもあります。
まずは基礎研修を受講し、修了後に講師やファシリテーターを担う方が多いので、気になるようなら基礎研修または所属の社会福祉士会へ問い合わせしたらどうでしょうか。
大学などの非常勤講師
僕の周りに大学の非常勤講師として副業をしている人はいます。自身の人脈で受けたり、社会福祉士会からの依頼で受けたりさまざまです。
非常勤講師の特徴としては、ピンポイントで授業ができることでしょうか。毎日授業することではなく、科目によって授業を行う。しかもコロナ禍でオンライン授業が主流になっているので、わざわざ大学まで行かずに講師ができるのはメリットありますね。
非常勤講師としてのメリットは2つ。
・教える力が養える ・プレゼンなどに有利
上記の通り。
資料を作って、プレゼンをするわけで、しかも学生向けなので、教え方にも工夫がいります。まとめる力とプレゼン力が向上することは間違いないと思います。それらを本業でも活かせますし、収入も増えるので、挑戦してはいかがでしょうか。
民間会社での研修講師
「民間会社でどんな研修を社会福祉士ができるの?」と思われるかもですが、民間だからこそ社会福祉士の需要はあります。
研修内容は下記の通りです。
・ハラスメント防止の啓発 ・介護負担軽減に関する情報提供や仲間づくり ・各種社会資源の説明
社会福祉士として仕事をしていると多くの社会資源に出くわします。僕たちは専門職として当たり前のように活用している社会資源でも、一般の方や民間会社の職員は馴染みがないものばかりです。当事者になってようやく知ることが多い印章ですね。
そこに価値を見出し、社会福祉士が説明することで福祉リテラシーが広まると考えています。
また、民間会社にとどまらず、小中学校でも「福祉授業」という形態で行っても良いと思います。僕はフリーランスになった際は、このような活動をしていきたい。地域の福祉リテラシーを高めることで、地域共生社会の実現や福祉が当たり前の社会になれるように……という夢を抱いています。
アルバイト
アルバイトといっても、コンビニや飲食店でのバイトではありません。
僕が考える社会福祉士のアルバイトは下記の通り。
- グループホームでの世話人
- デイサービスなどの送迎
- 登録ヘルパー
休日や時間外を使って仕事をすることになりますが、仕事をした分報酬を得られるので、自分の空き時間を有効活用できると思います。
とはいえ、本業に加えてアルバイトをすることは、あまりおすすめしません。
アルバイトは時間の切り売りなので、単純に自分の時間が拘束されます。ただでさえ本業で拘束され、副業でも自由な時間を確保できないとなると、次第に気持ちが萎えたり病んだりするので、時間の余裕がある方は無理のない範囲で行ってください。
まとめ
この記事では、社会福祉士が副業を行う意義と種類について説明しました。社会福祉士の副業は多様で、実に多くの副業が存在します。
とはいえ、なんでもそうですが、片手間でできるほど甘くはないこともご理解いただけたと思います。正直「稼ぐ」ことだけに着目してチャレンジしても、長くは続かないと思いますし、専門職として価値提供できないと考えます。
副業とはいっても、報酬が発生する分、誠意を示す必要があります。加えて、無理のない範囲で行ってください。職場の理解や了承は必要かと思います。さらに、時間の確保も必要です。
最後にマイナスな説明になってしまいましたが、社会福祉士の専門性を広く知れ渡るためにも、副業は適当だと捉えます。
ぜひ、興味のある方は、チャレンジしてはいかがでしょうか。では、今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。