【コスパ高】介護認定審査会委員で月3万円は稼げる取説書【職能団体に入るメリットがここにあります】
こんにちは。社会福祉士のタカヒロです。
今回は「介護認定審査会委員で月3万円は稼げる取説書」というテーマでお伝えします。
解決できること
この記事では下記の悩みについて解決できます。
- 解決①:本業の収入を上げて楽に生活したい
- 解決②:せっかくなら本業の経験を活かせる副業をしたい
- 解決③:やっぱりコスパ良い副業をしたい
上記の通り。やはり経験を活かしつつ、コスパ良く稼ぎたいものですね。
記事の信頼性
2016年より県社会福祉士会に所属しており、さまざまな外部委員を担ってきました。職能団体に所属していることで研鑽だけでなく、収入面での恩恵もあリます。また副会長として内情にも精通していることから、信用できる記事をお伝えします。
もくじ
この記事は15分程度で読むことができます。報酬や業務内容については市区町村によって違いがありますので、その点はご了承くださいませ。
介護認定審査会委員で月3万円は稼げる取説書
先月「社会福祉士が本気で稼げる副業について」というテーマでブログ投稿しました。そこで介護認定審査会委員について書いたのですが、なかなかの反響をいただいたので、さらに深掘りしたいと思いました。
なぜなら、ソーシャルワーカーにとって一番「コスパが良い仕事」だと思ったからです。まだ読んでいない方は、下記リンクからご覧ください。
【必見】社会福祉士が本気で稼げる副業について【結論:副業をすることで専門性の向上と言語化が身につきます】
記事を読み終えると、社会福祉士の副業の多さに驚かれると思います。また、副業に興味を持ち、自身の生活を豊かなものにできるはずです。副業で初めの一歩を踏み出してはいかがでしょうか。
なぜコスパが良いのか?【お金とスキルアップ】
先日、こんなツイートをしました。
介護認定審査会委員の報酬はコスパ良い。事前審査は1件530円。30件として15900円。月1回の審査会に出席すると1日17700円。よって、月の報酬は33600円。ただコスパ良い理由はもう1つ。報酬もらいながら認定後の生活をイメージできる。これは訓練。毎月することでアセスメント力にも繋がる。
— タカヒロ@社会福祉士×ブログ (@ta_hi_ro_30) April 21, 2022
個人的に、介護認定審査会委員を「稼げる副業」という位置付けのみで捉えていません。理由は下記をご覧ください。
- 理由①:労力に対する報酬が高い
- 理由②:認定者の生活をイメージする力を養う
上記の通り。
単に「稼げる」ばかりで捉えてしまうと、認定を受ける方の生活が見えてきません。それは委員としての職責を果たしていないことにもなります。責任感を持って認定審査に取り組むことが大事ですね。スキルアップの精神を持ちましょう。
報酬のコスパが良い理由
とはいえ、介護認定審査会委員の報酬は高いです。ツイートの内容をおさらいします。
- 事前審査:1件530円(月30件程度審査します)
- 審査会:1日につき17700円
- 交通費:実費支給
- 他に、運営委員会や全員協議会も1日につき17700円の報酬
上記の通り。なかなかの報酬額ですね。
そもそもここまでの報酬額にしている根拠はよくわかりません。しかし医師含めた他職種が一つの合議体となるため、医師も納得するような報酬にするにはこれぐらいの額にする必要があったのか、と勝手に推測しています。
スキルアップにもなるからコスパが良い
介護認定審査会委員がコスパ良いのは、報酬額だけじゃありません。理由は下記の通り。
報酬を得ながら生活をイメージする訓練につながる
これです。月30件近くのケースを見ていくわけで、知らず知らずのうちにアセスメント能力が向上するわけですね。しかも報酬を得ながらです。
事前審査の書類は「主治医意見書」と「訪問調査票」ぐらいです。しかも書類には個人が特定できる記述はないので、どこの誰か、さらにどこに入院したかなどもわからない。その中で日常生活や介護の手間などをイメージしていくので、相当な訓練になります。
介護認定審査会委員の業務内容
介護認定審査会委員がどれほどコスパが良いかがわかったところで、次に委員の業務内容をお伝えします。
まず介護認定審査の流れからざっくり説明します。
- 申請の受付
- 主治医意見書と訪問調査の依頼
- 主治医意見書と訪問調査票を一次判定ソフトに入力
- 委員による一次審査(後ほど説明します)
- 委員による二次審査(後ほど説明します)
- 認定決定し通知発送
上記の通り。一次判定は専用ソフトで行います。しかし生活の細かいところまでは算出できないので、委員による審査が必要というわけです。
委員による審査業務とは
では、委員よる審査はどんなことをするのか説明します。ここが一番知りたいはずですね。
一次審査については、平たく言うと「ソフトで出た判定の修正・確定」です
判定ソフトが算出する要介護度は、介護にかかる時間をもとに判定しています。言い換えれば機械的な算出なので、主治医意見書の内容とズレていたり、家族介護の負担が反映されていなかったりします。
そのようなズレに対して、委員がソフト判定の妥当性を検証していく、というわけです。
二次審査の必要性
委員は4人1組(1合議体)で審査を行います。一次審査では、同じ30件を2人の委員で見ます。当然、不一致が出てきます。
例えば、A委員は「要介護1」と判定しても、B委員は「要介護2」と判定するときです。この場合、二次審査に進むことになります。
二次審査では4人の委員が集まり、不一致したケースについて協議します。委員は自ら判定した結果理由を示し、特記事項や主治医意見書の記載内容も含めて判定します。また、介護の手間にもスポットを当てるため、介護保険制度を理解しているソーシャルワーカーへ、意見を求められる場面は多いです。
基本的には一次判定の修正が主【難しくない】
審査業務をつらつら書きましたが、基本的に難しくないです。
- 流れ①:一次判定(ソフト)の書類が届く
- 流れ②:3日間で一次判定の妥当性と修正を行う
- 流れ③:確認したらFAXで行政担当者へ送り返す
- 流れ④:不一致ケースと二次審査の案内が届く
- 流れ⑤:指定日に二次審査会へ参加
上記の通り。一から判定するわけではなく、あくまでソフト判定を基準に修正していく流れです。
この業務量で、「報酬+スキルアップ」を得られるわけですから、やはりコスパ良いと思います。
介護認定審査会委員になるための方法
では、どうやったら介護認定審査会委員になれるのか、ここを説明します。
結論:所属団体に入ること
上記の通り。これが一番の近道ですね。むしろ、職能団体に入っていなかったら、このような仕事は舞い込んで来ない可能性が高いです。
職能団体に入るメリット
とはいえ、なぜ職能団体に入らないと介護認定審査会委員になれないのか。理由は下記の通り。
「信用できる団体からの推薦者で構成したいから」
これは個人的な考えですが、認定審査は行政の仕事ですから、よくわからない人に審査をお願いしたくないわけですね。住民の目がありますから。だから職能団体に依頼する。よって僕たちが委員になるためには、職能団体に入ることがスタートになります。
多くの職能団体が公募している
多くの社会福祉士会が、公募していました。ググると下記の通りです。
他にもホームページに掲載されていたり、求人広告にもありましたね。
しかし、ホームページを見ると条件がありました。
委員会活動やブロック活動をしている者
上記の通り。やはりコスパ良い仕事なので、応募が多いです。選定条件として「会で活動している者」を記載するのは当然かもしれません。
会の運営側との人脈も有効かも
とはいえ、「委員などの活動してなかったよ。でも応募したいよ」という方は多いと思います。
結論:会の運営側と人脈をつくること
上記の通り。これは結構有効です。なんか政治的な匂いがしますが、そういうのではなく、「人となりがわかっている」ことが大事ですね。推薦者を探す場合、自身の人脈を辿ります。そこで人となりをアセスメントするわけです。
僕の実体験ですが、たとえ実績がなくても、人なりを知っていれば「あの人に任せてみよう」となります。このような人脈を活かすことも外部委員を得られる秘訣だと思います。
介護認定審査会委員を副業と思ってはいけない
ここから大事なことをお伝えします。
自分の判定が認定者の生活に影響する
上記の通り。コスパ良い副業と言っていますが、実は一番お伝えしたいのがこれです。
要は「責任感を持って業務に臨む」ことが重要ですね。「これでいいか」とか「面倒だな」と思いながら、認定審査をするもんじゃないというわけです。委員には、判定された後の生活をイメージして審査することが求められます。
報酬だけをやりがいにしてはいけない
高報酬に飛びついて応募する方がいます。動機はそれでもいいんですが、「ちゃんと生活も見てね」と言うときがあります。
それに報酬だけでは、ソーシャルワーカーとしての専門性は発揮しづらいと思います。流れ作業みたいな。「何のために行政は職能団体に依頼しているのか」、そこを考える必要があります。専門職としての「価値・知識・技術」で審査してもらいたいわけです。
ソーシャルワーカーに求められる専門性
僕が考える、認定審査会委員にソーシャルワーカーが選ばれる理由は2つあります。
- 理由①:生活全体を見れるアセスメント力
- 理由②:制度に精通した判定と意見
上記の通り。ソーシャルワークは「個人と環境」から紐解きます。よって、疾病や障害に着目するし、居住や家族にも着目します。ここにソーシャルワーカーの強みがあると考えます。要は俯瞰して見れるわけです。
また養成課程で介護保険について学びますし、超高齢社会におけるソーシャルワークは、介護保険から全く離れて仕事はできないはずです。そのことから、ソーシャルワーカーが介護認定審査会委員になることは、理にかなっていますね。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事では、「介護認定審査会委員で月3万円は稼げる取説書」というテーマでお伝えしました。とはいえ、報酬だけで捉えてはいけません。
- 理由①:労力に対する報酬が高い
- 理由②:認定者の生活をイメージする力を養う
上記の通り。「報酬」+「スキルアップ」の2つのメリットがあります。
とはいえ、報酬がどのくらいあるか、気になるものです。
- 事前審査:1件530円(月30件程度審査します)
- 審査会:1日につき17700円
- 交通費:実費支給
- 他に、運営委員会や全員協議会も1日につき17700円の報酬
上記の通り。月3万円以上は稼げる仕事ですね。
この記事では、介護認定審査会委員になる方法についても説明しています。
結論:所属団体に入ること
これ一択です。まずは職能団体に入ることを目指してください。
さらに、ソーシャルワーカーが介護認定審査会委員に選ばれる理由は下記の通り。
- 理由①:生活全体を見れるアセスメント力
- 理由②:制度に精通した判定と意見
ここがもっとも大事です。この2つを忘れてしまうとただの機械的な作業になり、専門職としての倫理観も失います。
今後、認定審査会委員になる場合、この専門性も含めて受けることをおすすめします。
最後に、僕がアセスメントで参考にしている書籍を紹介します。気になる方は下記カードからご覧くださいませ。
では、今回はこのへんで😌